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ただいま

父の生活に寄り添うべく
この夏から実家近くに仕事場を借りています。

父が癌になって「生命は有限」ということを痛感してからは
なんでもない穏やかな時間がとても美しく、愛おしく感じるようになりました。

この境地に至るまでには長い長い道のりを経ていて、

突然降りかかってきた病に「嘘でしょう?なんでお父さんが」という不条理、
父の拒薬(困った)、父に代わってわたしがお医者さんと相談しながら一連の治療を進める中での葛藤、腫瘍マーカーの数値に一喜一憂、次の薬がなくなったらどうしようという不安。

このようなプロセスを踏んで自分の心に落とし込めたものが大事なものの優先順位でした。
人は必ず寿命を迎えます。
無限にあるように感じていた人生の中で、自由に元気に動ける時間は案外短い。
ちょっとでも「やりたいな」と思ったことはすぐにやった方がいいのだよ。

ということで始まった2拠点生活ですが、
生まれ育った街にそっくりなこの街にいるととても穏やかな気持ちになれるのだけれど、

美味しいお店がたくさんあって回りきれません

素敵なカフェを巡ったり、週末はお風呂施設でのんびりと。
パソコンから離れる時間も大事なので、リフレッシュできて救われます。

そして肝心の父はというと相変わらず天然のボケっぷりがすごくて、
今日も「この辺りは雨が降らないんだよね」という意味不明なことを真顔で話しておりました。
そんなわけないじゃん、お父さん。

スヌーピーもびっくりだよ

周りの人たちには感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう。

喋るリスちゃん
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